13:心音

いつもブログ拍手をくださる方はどなたなんだろうなぁ、とひっそり気になっています。
いつもありがとうございます。
何だかよく分からない小話だとかそういうものばかり投げててすみませんすみませんありがとうございます。
やはりぼっちで壁打ちしているより、応援されると元気が出ます、ね……!


お題をまたもそもそ消化。
もうすぐゴールが見えてきた、ぞ。


<お題一覧>
Type : 1

01:晴れた日に(済)
02:手(済)
03:風の吹く場所(済)
04:白い花(済)
05:綺麗なもの(済)
06:笑顔(済)
07:手を繋いで(済)
08:うた(漢字は自由)(済)
例 : 歌、唄、詩等
09:おひるごはん(済)
10:海
11:同じ空の下
12:安らぐ場所(済)
13:心音(済)
14:手紙
15:風に吹かれて
16:夕焼け(済)
17:昼間の森(済)
18:親友(済)
19:昼寝(済)
20:おやすみ

<お題配布場所>
site name : 追憶の苑
url : http://farfalle.x0.to/

※黒バス三次創作派生
※無敵戦隊ポイントガード、闇堕ち、ズガターカ鳥の目

13:心音


 ドアを開けると、そこは白い部屋だった。白すぎて眩暈を覚えそうなそこは、ただただ無機質で、静かに伊月の中を蝕む。しかしそれすら伊月の感情や表情を動かすことはない。ただ、ときどき妙に、壊してやりたくなることはあるのだけど。

「高尾。……高尾?」

 中に声を掛けるが、返事はない。踏み入ると丸くなって寝ている高尾の姿が――姿といっても毛布に思い切り包まっているので見えないのだが――あった。塊みたいになっているそれを軽く揺する。

「高尾」
「……んー」
「起きて」
「……んぅ……」

 何度か揺すると不明瞭な言葉が返ってくる。――この少年は以前より寝ていることが増えたように思う。起きているときは「お前元気すぎるから落ち着け」とブロッキング辺りによく言われているというのに。
 諦めずに揺すっていると、もぞもぞと塊が動き出した。もぞもぞ。もぞ。そのまま一度停止。動かない。起き上がったまままた寝てしまったのだろうか。

「たか……、っ」

 再度手を伸ばし毛布をめくろうとした瞬間、中から勢いよく腕が出てきた。その腕は伊月に絡みつき、それをどうすべきか悩んでいる間に次の衝撃が襲ってくる。全体重といっても過言でないものが圧し掛かる。
 伊月と高尾の体格には大きな差がない。その自分と同じだけの塊を不意打ちで支えられるほどの力は伊月にもない。だから受け止めなければと意識するより早く思い切り共に倒れ込んだ。

「……痛い」
「……」
「……高尾?」
「……」

 背中から倒れ込んだ状態のまま何とか顔を上げ、未だのしかかっている塊を見やる。しばらく抱きついたまま動かなかったソレは、ゆっくりと顔を上げた。へらりと笑う。いつもの顔で。いつもの調子で。その瞳が少しだけ揺らめいて見えたのは、気のせいだろうか。

「伊月サン、生きてる」
「……うん」
「へへ」
「……高尾も、生きてるよ」
「そうなの?」
「たぶん」

 そっか、と彼は笑った。それから、それならいいや、と、やっぱりまた彼は笑った。
 彼が何を考えているのか、伊月には分からない。それでも、そうやって彼が笑うから、くっついた身体からは確かな鼓動が感じられるから、まあいいかと、伊月もひっそり思うのだ。



***

ノーコメントで。
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あずさ

Author:あずさ
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二つ名:囁(アビス)
あだ名:エゴイスティックスケコマシ
四字熟語:好色生活
(※二つ名メーカー、脳内メーカー等による結果)
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