目標!
今週末(土日)に倭鏡伝6封目の更新!

……が、頑張ります。
た、た、多分大丈夫……大部分はできているんだ……問題はたった一つ、アノ部分だけなんだ……!


最近はお仕事のストレスかなんかでぐったりベイベーな感じなので、集中して書けるか不安ではあるんですけどね(´・ω・`)
でもやっぱり勢いってものは大事でしょうし、早めにお届けできるといいなぁ。


追記には相変わらずのPONSネタを放り込んでおきます。
誰得なのやら。



 聖コスモス学園における、執行部。
 それはいわゆる生徒会等とも称される機能に近い存在で、イベントのとりまとめであったり、仕事内容は諸々、雑多に及ぶ。日向春樹は自身でもよくわからないいきさつでその一員となっていた。別に雑用は嫌いでないし、何らかの形で誰かのためになるのだとすれば、それは決して嫌な気持ちではない。
 そうは思う。思うのだが。
 春樹はちらりと視線を横に向けた。横では机の上に突っ伏すようにして一人の少年、シヴァが眠っている。腕の隙間から見える紅色の瞳が今は閉ざされ、砂色の髪――銀髪だろうが窓から差し込むオレンジと相成りますます砂色さを増している――と同化した耳もまた疲れを癒すかのように垂れている。
 まあ、それはいい。
 彼はあまり身体が強くないと聞いている。疲れやすい面もあるに違いない。そんな彼がこうして無防備に寝ているのだ。もしこの空間が少しでも彼の癒しに繋がっているのだとすれば、安心できる場所になれているのだとすれば、それはむしろ嬉しいことなのかもしれないとさえ思う。「無防備に」といえど、あまり触らない方がいいらしいということは何となく春樹の耳に入ってきているのだが。
 とにかく、まあ、それはいい。何より彼は、いつの間にやら眠っていることは多々あれど、やるべきことはきちんとこなしてくれる。
 だが。
 春樹は部屋の隅に視線を移した。そこにはペンギン。壁を見、尾をこちらに向け、やたらと腰を振るペンギン。時折「ほぅ! ペン! ペンペン!」などという場違いな声が聞こえてくる。そのたびに尻がフリフリと揺れ、嘴がカツンカツンとリズムを取り、「いぇあ!」などと彼自身による相づちが入る。

 ――あの毛、毟ったらどうなるのかなあ。

 ぼんやりと物騒なことを考えてため息をつくと、向かいに座っていた雪宮葵がぎこちなく苦笑した。トントン。書類を整える音は、ペンギンのリズムと比べてずっと落ち着き優しいものだ。

「今日もこんな感じ、ですねえ」
「です、ね……」

 つられて苦笑。
 このカオスな光景は残念なことに日常茶飯事だった。それでも何だかんだで仕事が回っているのは、顧問である葵が真面目であり、また熱心に仕事をこなしてくれているからなのだと思う。春樹は彼女に感謝の念を禁じ得ない。彼女がいなければきっと成り立たなかっただろう。

「雪宮先生、いつもお疲れさまです。後でお茶入れますね」
「別にそんな。あ、でもお菓子焼いてきたんですよ。せっかくだし後でシヴァ君も起こして食べましょうか」
「そうですね。楽しみです」

 彼女の嬉しい提案ににっこりと笑う。

「……」
「……」

「……それまでにこの書類、片づけましょうか」
「そうですね……」

 つかの間の現実逃避を終え、二人は苦笑して仕事に向かう。
 と、素早いノックが数回。ドアが開いた。

「すみません、授業が思ったより長引いてしまいました。もう始まってますか?」

 入ってきたのは一人の少女。最近執行部に入ったレティシア=アダムスだった。

 がたたん!
 バタバタと風がカーテンをはためかせた音よりもずい分と激しい音。
 全ては一瞬。
 普段大人しい二人からは想像できない勢いで椅子が打ち鳴らされ、そして珍しくきょとんとした面持ちの彼女の手を、二人は思い切り握っていたのだった。

「「ありがとうございます!」」
「せ、先生?  春樹くんもどうした」
「いえ、何だかレティシアさんがものすごく頼もしく思えてしまって……」
「右に同じです」
「はぁ……」

 そんなこんなで。
 今日も今日とて、様々で一方的な思いを部屋に巡らせながら、執行部の時間は回り回る。


【それが日常】


『少年、女性の手をいきなり握るのはどうかと思うのだが』
「すみません。けど今だけはこの現実に浸からせてください」
『……』
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