ことばを持てない子供は

ツイッター上で唯夜さんとお話していたら、何がどうなったのか色々と盛り上がって【HCS】なるものができてしまいました。

H 春樹
C ちゃん
S シリーズ

文字通り(?)春樹が女の子だったら、っていうパラレルみたいなものです。
あ、書いているのは私じゃなくて唯夜さんです。
私は唯夜さんの送ってくるラブコメ話に悶えるだけの簡単なお仕事。
ブログにて掲載なう! です。
ブログのカテゴリにも【HCS】を追加しましたww

女体化やら擬人化やらが苦手な方はご注意くださいね!

ちなみに名前が「春樹」じゃなくて「春花」になるかも?
そんでもって春樹は春樹で出てくるかも……?
――と、色々と更なるカオスの海が広がりそうにもなっています。
まあ私はあくまでも「も、萌えてなんかやらないんだから!」とツンデレてみるだけのお仕事です(´∀`)幸せ

あといつか唯夜さんがBL書くかもしれませんって。

……あれ?
元々HCSって、BL書くのはあれだから春樹を女の子にしちゃえ、っていう感じで生まれていたような……。


あれ?


……(´∀`)さすが唯夜さんです、ということにしておきましょう。
ちなみに書くとしたら隼人×蛍だそうです(笑


あとツイッターのアイコンをひさっちに貰ったので、そのうちの1つをブログにも使ってみましたw
←のやつです。
ウッウッウマウマ━━━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━━━!!!!





さて、追記からは私のメモをば。
没にしようとしていたのですが、なんやかんやで書けてしまったのでやっぱり載せようかと思いつつもタイトルが浮かばないブツ(長)です。
タイトルが決まり次第、倭鏡伝の番外としてサイトの方にもアップしましょうかね。

ちなみに葉兄と大樹メインの、春樹と百合ママが若干出つつ、
大樹の力の補足小説になる……のかなぁ……。
補足になってるんだろうか……。
そんな微妙な感じですが、よろしければ追記からどーぞ。

割と長いので注意。




*****


 泣き声は止まるどころか、次第にその声量と悲痛さを増していくばかりだった。

「ふ……っ、く、やだぁ……っ!! うえっ……うぁああ~っ……」

 顔を真っ赤にしてボロボロと泣きじゃくる。泣きすぎたせいで喉が痛むのだろう、その声は枯れそうに引きつっている。それでも、目の前の子供は泣くのをやめない。やめられない。
 母が子供を抱き寄せ、なだめるように何か言葉をかけている。しかしその優しげな声は子供の泣き声にかき消され、ハタからは何と言っているかまでは分からない。
 その光景を黙って見ていた少年――日向葉はどうしていいか分からなかった。頼りになる父はこの場にいない。葉のすぐ隣では、弟の春樹が心配そうに瞳の色を曇らせている。幼いながらも普段しっかりした春樹がここまで途方に暮れた様子なのも当然で、しきりに泣いているのは葉と春樹の弟だからだ。

「大樹……大丈夫、かな」
「……」

 何が起きているのかも分からない春樹は不安げに言葉を震わせる。その質問に「大丈夫だ」と答えてやれば春樹も少しは安心できたのだろう。しかし葉は答えなかった。答えられなかった。
 いたい、やだ、いたい、と言葉のおぼつかないままに大樹は泣き喚いている。
 それは聞いている方が痛くなるほどの――。

「大樹」

 歩み寄り、弟の視線に合わせるためにしゃがみ込む。聞こえていないのか彼がこちらを見ることはない。
 きつく両耳を押さえていた手を離すように手首をつかむとようやく大樹は顔を上げた。真っ赤になった目を大きく見開く。
 唯一の"守り"を崩された恐怖に彼の表情がみるみると歪み、懸命に振りほどこうと――。

「聞くな」
「やっ……うるさ、嫌だ、やだ!」
「そっちは、聞くな」

 静かに、淡々と、力強く。

「俺の声が聞こえるか?」
「うるさい……っ!」
「お袋の声、聞こえただろ?」

 その言葉に応え、母――百合が「大ちゃん」と呼びかけた。ぴた、と暴れていた大樹の動きが止まる。それでも止まりきらなかった涙は瞳からほたほたと零れ落ちていく。手で乱暴にぬぐってやるとそれはひどく熱かった。

「分かるな? 今のがお袋の声だ。これが俺の声だ。春樹もいるぞ」
「……だい、き」
「……ぅ」
「"こっち"の声を忘れんな。そっちは聞かなくていい。こっちの声を聞け、こっちの言葉に耳を傾けろ」

 その言葉が幼い彼に理解できたのかどうか――。
 ただ、

「ぅ……あぁあ……」

 再び泣き始めた彼の涙は、先ほどの悲痛なものと違い、安堵からくるもののようだった。




 ――変な夢を見た。
 朝起きて早々、葉はその事実にぼんやりと眉を寄せた。ぐりぐりと眉間を揉むようにして気だるい体のまま起き上がる。
 そろそろ秋が近づいていて空気は急激に冷たさを伴い始めている。そのことに身を震わせ、窓の景色を眺めていた葉は、遅れてああ、と気がついた。

「ちょうど去年くらいだったか……」

 夢で見たように、昔、弟の大樹が"力"のコントロールをできずに泣き喚いていたことがある。それが去年の今頃だった。
 夢の続きとしては、少し落ち着いた大樹に葉がコントロールの方法をほぼ強引に詰め込んだ。結局その場はそれで何とか治まり、百合も春樹も、そして葉自身もホッとしたのだった。今では問題なく――大樹はどうもムラがありコントロールは相変わらず下手なようだが――元気そのものだ。

「……今日は休日か」

 低く唸り、葉は書斎に向けて足を運んだ。




「あら?」

 そう言った母の声はどこか弾んでいた。洗濯物を抱えた彼女はニコニコとした笑顔で葉の傍までやって来る。

「葉ちゃん、こっちに来たの?」
「ああ、ちょっと。みんなの様子を見に?」
「あらあら。お勉強の方はどう?」
「今日は別にだな」
「じゃ、夕飯を食べてくこともできるわね!」

 パッと表情を輝かせる百合に、葉は苦笑を一つ。
 否定をしなかったということは肯定だとポジティブに受け止めたのだろう、彼女はさらにニコニコと笑顔を増した。久しぶりの息子との食事が嬉しいらしい。葉の年頃にもなると「一家団欒」というものには多少の気恥ずかしさを感じたりもするのだが、ここまであからさまな態度を取られるとそう無碍に返す気にもなれなかった。まあいいか、と軽く肩をすくめておく。

「葉兄」

 声をかけられ、視線を移す。すると食卓の上で春樹が何やら色々と広げたままこちらを見ていた。覗いてみれば教科書やらドリルやらが比較的丁寧に並べられている。そういうところは彼の几帳面さを如実に表している。

「よっ。春樹、宿題か?」
「うん。……あ、葉兄、ここ分かる?」
「自分でやってこそ身に付くってもんだろ、頑張れ」
「……分からないの?」
「お前可愛くねぇな」

 ジト目で見れば、「だって」と春樹は軽く頬を膨らませた。しかし葉としても「だって」と思う。小学生の問題だなんてはるか遠い記憶の彼方だ。さらに言うなら正直どうでもいい。

「そもそも何やってんだ、お前」
「んー……今は理科、かな」
「理科ねぇ。理科を発明した奴を俺は知ってるけどろくでもない奴だったぞ。ちなみにそいつの初恋の人が里香って名前だったらしい」
「またいい加減なこと言う……あっ」

 文句を言った春樹の横からさっと教科書を奪い取る。パラパラめくるが自分の頃よりカラフルになった気がする。挿絵も増えたかもしれない。――それらを含めてどうでもいいが。

「ふぅん……? うわ……お前、テスト範囲とかまで教科書にきちんとメモってんのか。たかが小学生のテストに……うわぁ……引くわー……」
「え、むしろ何でそんなこと言われなきゃいけないの……?」
「どうせくだらないラクガキとかはしてないで重要なところにライン引いてるんだろ」
「な……別にいいでしょ!?」
「お前もチビ樹みたいにパラパラ漫画の一つや二つ描けるようになっとけよ」
「ええ? 何でわざわざ教科書にやるの。自由帳とかでいいじゃん」
「バカだな、あいつは自由帳にもやってんだよ」
「……」

 大樹のセンスはどこか突拍子がないのでパラパラ漫画もやはりカオスだったりする。立て続けに起こる超展開は見ていてなかなか爽快だ。

「もういいから返してよ」

 宿題ができないことに不満な表情をする春樹。
 そんな風に言われるとさらに意地悪したくなるもので、葉は構わずに教科書をパラパラとめくり続けた。

「葉兄ってばっ」
「あーハイハイ。何だ、春樹は今どこやってんだ?」
「……植物のとこ」
「あぁ、この辺か。ふーん? へえ?」
「葉兄!」

 大して興味はなかったがざっと目を通し――ふと、葉は気づいた。

「……」
「……葉兄?」
「ん? あぁ……悪かったな。ま、頑張れ」
「?」

 教科書を返し、春樹の頭にポンポンと軽く触れる。それは叩いているのか撫でているのか本人にも判別がつかないようなもので、春樹もどこか複雑そうなまま教科書を受け取った。
 そこに百合がまた戻ってくる。

「あ、ねえ、葉ちゃん。夕飯、葉ちゃんの好きなものにしようと思うんだけど材料がなくって……もし時間があるなら買い物、お願いできない?」
「あ? あー、まあ、別にいいけど」
「ほんと?」

 ホッとした笑顔で言われれば悪い気はしない。そもそも自分のためでもあるのだからそれくらいはしても構わないだろう。特にこれといった用事があるわけでもない。
 何より母の百合には葉も弱かった。他の人に言われたのであれば特に用がなくても「面倒くせぇ」と言い切っていたかもしれない。

「買い物? オレも行くー!」

 どこから聞きつけてきたのか。
 二階からばたばたと慌しい足音が聞こえ、次いで居間に飛び込んできた小さな影があった。

「チビ樹」
「チビじゃねえ!」

 もはや反射としか言いようのない速度でこちらの呼びかけに応えたのは日向家の三男坊であり末っ子である大樹だ。

「……って葉兄!? 来てたのか?」

 今さらになって気付くということはやはり反射だったのだろう。相変わらず元気でうるさい。そのいつも通りのテンションには思わず笑いが漏れてしまう。

「俺もお前をチビ樹呼ばわりするのは心苦しいんだ」
「はぁ!? だったら……!」
「だけどお前が小さいのは周知の事実。誰もが疑うことのできない確固たる事実」
「んな!?」
「なあチビ樹、早く俺を解放してくれ。俺はいつになったらお前の名前をちゃんと呼べるんだ?」
「今すぐ! 呼べよ! ちゃんと!」
「事実に反する名を呼ぶなんて神様に失礼じゃねぇか」
「ちゃんと呼ばないなんてオレに失礼じゃんかー!」
「おいおいチビ樹、神様と比べるなんていつからお前はそんなにでかくなったんだよ。身長変わんねーくせに生意気だぞ」
「うがあっ」

 ――これもまた、昔から変わらないやり取りだ。



「チビ樹、3×7は?」
「……21!」
「7×3は?」
「……………………にじゅういち?」
「ひっくり返しただけなのに何でそこまで悩むんだよ」
「7の段は言いにくいんだよっ」

 結局買い物は葉と大樹の二人で行くことになり、今はその帰り道。
 しっかりと母の書いたメモの通り買い物を済ませた二人は並んで家路を歩いていた。大樹は行きも帰りも黙っていることなどできるはずがなく、常に何かと話しかけてくる。しかも話題はポンポンと弾けるように変わっていくのでなぜ掛け算の話になったのかはもはや葉自身もよく覚えていない。

「葉兄葉兄っ、ナゾナゾな!」
「あ?」
「えっとなー、んーと……目が一つしかないもの、なーんだ!」
「……一つ目小僧とか?」
「何でわかんの!?」
「……」
 
始終こんな感じである。飽きないといえば飽きないが、呆れるといえば呆れる。

「チビ樹、それ炭酸なんだからあんま振るなよ」
「おー。……あ、ネコー!」

 大樹も何か持つとうるさかったために持たせたペットボトルをドコバコと豪快に揺らし(振るなと言ったばかりだというのに)、大樹が街路樹に向かって駆け出していく。そこには一匹の猫が鎮座していた。温かな茶の毛を心地良さそうに風に揺らしている。
 大樹は動物が好きだ。それは彼の動植物の声が聞こえるという"力"が関係しているのかもしれない。彼自身もまた動物に懐かれやすい節がある。
 彼がその"力"拒絶したのは――あのときだけだ。

(そういやこの辺だったか……)

 ネコとじゃれている大樹を視界の隅に留めつつ、葉はぼんやりと木々を見上げた。青空を背にしっかりと背筋を伸ばしているそれら。
 "力"のコントロールが上手くいかなくなっていたとき、ここにある一本の樹がちょうど工事か何かで切り倒されるところで――その場に遭遇した彼がひどい勢いで泣き出した。言葉を理解できる彼だから、恐らくその樹の言葉を聴いてしまい、そしてその恐ろしさに幼い彼は泣いてしまったのだろうと葉たちは見当をつけていた。
 しかし……。

「……チビ樹は覚えてるか?」
「んぁ? 何が?」
「お前、ここで大泣きしたことあるんだぞ。大体一年前に」
「……?」
「"力"が暴走したときだよ」

 分かっていなさそうなのでため息と共に教えてやる。
 ぼうそう……とぼんやり呟いた大樹は、遅れて瞬いた。ネコを撫でる手をやめずに首を傾げる。

「う、あー……何となく?」
「あんだけ騒いどいて本人があまり覚えてないって……」
「し、しゃーないだろーっ。それどころじゃなかったってゆーか、あんまりよく分かんなかったってゆーか!」

 確かに一年前の話であるし、大樹本人だからこそ冷静ではいられず、記憶にはあまり残っていないのかもしれない。
 ふぅん、と軽く呟いた葉は肩をすくめた。しゃがみ込んでいた大樹はその態度が不満だったのか疑わしげに見上げてくる。しかしやはりネコを撫でるのはやめない。触り心地が気に入ったのだろう。

「てか、何だよ急に?」
「いや……たまたま通りかかったし、ちょっと思い出してな。それに……」
「それに?」
「植物には痛覚がないらしい」

 言い、大樹を見る。大樹は不満そうな表情から一転してきょとんとした表情になった。意味が分からなかったらしい。確かにこれだけ聞けば唐突だろう。
 何となくつられて葉もしゃがみ込む。眠そうに目を細めるネコは気持ち良さそうだ。

「お前、ずっと"痛い"って泣き喚いてたからよ。樹は切られるところだったし、てっきりその樹の言葉を繰り返してるのかと思ってたんだが……植物にはそーゆう神経とか感覚はないんだと。まぁ教科書に書いてた程度だから実は色々あるのかもしんねーけど……だからまあ、実際、お前があの時『痛い』って言ってたのは何だったんだろうなって少し気になったんだよ」

 ふぅん、と今度は大樹が呟く番だった。やはりよくは分かっていないような表情で葉のことを見ている。
 ――が、ふいに大樹はネコを撫でる手を止めた。それを機に立ち上がったネコが柔軟性を見せ付けるかのようにぐいぐいと体を伸ばし、何度か鳴く。

「……ほえー」

 ネコと見つめ合った大樹が少しばかり驚きとも感嘆とも取れる声を上げるものだから、近くにいた葉としてもやはり気になる。軽く大樹の頭を小突いてやった。

「いてっ」
「何だって? 何か言ってたのか?」
「叩くなよっ。……や、このネコの家、近くらしくてさ。葉兄が言ってた樹についても知ってるらしいぜ」
「へえ?」
「なんかなー、去年あったその大きい樹はずーっと昔からあったんだってさ。それが去年、工事かなんかで切り落とされなきゃいけなくなったって……」

 言われてみれば確かに立派な樹だったような記憶がある。今は跡形もないが、昔はそれが当たり前の光景だったのだろう。長年、そう、ずっと長い間その樹はこの辺りを、人々を守ってきたのだ。来る日も、来る日も。それが当たり前で、それがずっと続くものだと思っていた中で。

「ずっと守ってきたのに勝手な都合でいきなり切られなきゃいけなくなって、……その樹、も、見守ることもできなっ、う……っ」
「おい、いきなり泣くな」
「うええ葉兄ぃい」

 話を聞いている内に感情移入してしまったらしい。完全に泣いたわけではないが今にも大樹の涙腺は崩壊しそうであった。見るからに潤んでいる。
 その様子を見ていたネコが大樹に擦り寄り、ぺロリと彼の手を舐めた。
 それで感極まったらしい大樹は思い切りネコを抱きしめた。ペットボトルがごとりと放り投げられる。

「ありがとなー!」
「どうでもいいけど炭酸だって言ってんだろ」

 ため息をつき、膝に手を当て立ち上がる。そのままその手を大樹に向けた。

「おら、帰るぞ」
「……ん」

 ごしごしと空いた手で目をこすり素直にうなずいた彼は、そっとネコを下ろし、差し出された手をつかむ。葉が引っ張り上げると同時にネコが素早く身を翻して去っていった。夕飯の時間も近いので家に戻ったのかもしれない。

 ――何となく、分かったような気がした。

「うー、ハラへった」
「やれやれ。泣いたカラスがもう笑った、か」
「泣いてねぇし! カラスでもねーし!」
「そういう言葉があるんだよアホ」
「アホじゃねーっ」
「じゃあチビ」
「うがあっ。チビでもねえ!」
「嘘はダメだぞチビ樹」
「チビ樹ゆーなっ!」

 仕返しのつもりか思い切り握っていた手に力を込めてくる。しかし大樹の力など知れたもので葉にとっては大して痛いものではない。

(痛覚とか、そういう問題じゃねえのかもなぁ……)

 何やら一生懸命奮闘し始めた弟を見下ろし、葉はどこか曖昧にそんなことを思う。

 きっと言葉を持てないこの小さな子供は、痛みをもってしかその悲痛な気持ちを知りえなかった。表すことができなかった。
 ――ああ、だからこんなにも。

「おら」
「ふぎゃあ!? いでででで!?」
「ハハハそんな身長でお兄様の力に勝てると思うなよ」
「し、身長は関係ないだろー!」
「あるある。知らないのかチビ樹、弟ってのは兄の身長を抜かないと本来の力の半分も出せないんだぜ」
「ぅええ!? でっ、だ、でも! だったらすぐ抜いてやるし!」
「無理だな、お前が生まれたときに身長が一生伸びない呪いかけたし」
「なっ……!? ぅえ、ちょ、えええ!? 嘘だぁ!」
「出来心だったんだ、悪いな」
「ば、バカぁ!? 解けよコラー!」
「解き方わかんね」
「うわあああん!?」

 恐らく彼の"力"はこちらが思う以上に強大だ。相手の気持ちを、痛みを、自分のものとして感じてしまう彼には時に荷が重いものかもしれない。
 だからこそ。

「大樹」
「……へ? な、何だよ急に?」
「べっつにー? せっかくちゃんと呼んでやったのに、そうか、そんなにチビ樹がいいか」
「あああ!? ちがっ、違うー!」

 ――彼の名を、呼ぼう。彼がこちらの声を忘れないように。いつでも、戻ってこられるように。



*****


そんなわけで(?)葉兄が大樹のことをちゃんと「大樹」と呼んであげるときは、割と真剣な時が多いです。
逆に言うと真剣な時じゃないと全然呼んでくれません(笑)

大樹もですね、ただ樹が折られたり切られたりしているだけじゃいちいち泣いてなんてられんのですよ←
まあ力が暴走しているときだったからひどかった、というのはあるのでしょうが……
それだけじゃなくてそこに悲痛なほどの想いがあったからこそ、痛くて痛くて仕方なかった。
そういう想いに無意識に耳が傾き、心が寄せられて、その分影響するダメージも重かったといいますか。
うーん、結局上手く説明できていない気がしますが(´・ω・`)
説明については後で追記・修正しに来るかもですw


とりあえず日向兄弟のやり取りを書いているとホッとする自分がいます(´∀`)
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二つ名:囁(アビス)
あだ名:エゴイスティックスケコマシ
四字熟語:好色生活
(※二つ名メーカー、脳内メーカー等による結果)
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