おはよう

ちょっとゴミ箱やメモ的な記事を読み返していたら、隼人はちょくちょく出番があるのに蛍は少ないなと思い……
蛍を書こうと思い立ちました。

が、いざ書き終えてみると、


蛍しゃべってなくね?


むしろ春樹と隼人ばっかじゃね??


……。
…………。


そ、そんなんで良ければ追記からどうぞ><;


※新年のご挨拶や拍手レスは下の記事にあります。

****ここから****



 それは昼休みに入ってすぐのこと。

「……あ」

 隣の席の相手――杉里蛍に声を掛けようとした春樹は視界に入った光景にしばし瞬いた。
 周りでは話に興じたり外へ飛び出したりと元気なクラスメイトの声や音。
 そんな賑やかな世界とは別物のように隣の席は静かさに満ちていて。

「やあ! 今日は何かしないのかい!」
「うわぁ!?」

 背後から不意打ちに飛びつかれて思わず悲鳴を上げる。
 それからすぐにその口を押さえた。
 驚きで速打つ鼓動を何とか鎮めつつ、春樹はぐるりと振り返る。

「What?」

 キラキラと若さやら元気の良さやらを振りまいた無駄にいい笑顔に春樹は若干頬をひきつらせた。
 時々忘れそうになるが、目の前の彼――咲夜隼人は見てくれに限っていえば確かに「美少年」なのだ。
 あとは突拍子のない言動さえ何とかしてくれればいいのに。主に春樹の心臓のために。

「隼人くん……えっと、少し静かにできる?」
「? もう昼休みだよ、この時間に騒いでおかないとモッタイナイじゃないか」

 ハーフである彼は無性に日本文化に憧れている節がある。
 そのため「モッタイナイ」が力説されていたように感じたのは春樹だけではないだろう。
 無邪気に日本文化を踏襲しようとする姿は微笑ましい限りであるが――春樹はついと隣の席を指差した。本当は人に指を向けるのは良いことではないのだけれど。

「あれ」
「んー? ……おや」

 春樹越しに覗き見た隼人が目を丸くする。

「蛍クン、おやすみかい?」
「そうみたい。結構ぐっすり?」
「へぇ、珍しいじゃないか」
「そうでもないよ。隼人くんが来るまでは、むしろ昼休みは寝てることの方が多かったし」

 今まで蛍にはどこか威圧感があったので好き好んで構いに来る輩はほとんどいなかったのだ。
 しかし隼人が転入してきてからは騒がしい日々が続いているし、何が気に入ったのか定かでないが毎度のごとく隼人は春樹や蛍に構いに来る。
 そのため蛍が昼休みに寝ることはいつの間にか少なくなっていた、それだけだ。

 ふぅん、と隼人は興味深そうに蛍の前の席へ移動する。
 それからさりげない動作で携帯電話を取り出し、起動、操作、向け、ピロリロリン。

「隼人くん!? 何をあっさり写メってるのかな!?」
「HAHAHA、蛍クンの寝顔ゲット! レアものだね!」
「怒られても知らないよ……」
「春樹クンが言わなきゃバレないよ?」
「……善処します」
「それってあまり信用できないよね」

 隼人が携帯電話でぐいぐい突付いてくるが、春樹はひたすら黙秘権を行使した。
 もし万一誰かに問いつめられた場合、黙っていられる自信はない――というよりもその義務を感じない。
 できない約束はしない主義である。

「……それにしても」

 隼人の突付き攻撃から逃れた春樹は小さく笑った。

「杉里くん、寝てても眉間にシワ寄ってる」
「確かにねー。疲れてるとか?」
「うーん、もう癖みたいなものじゃないかなぁ……」

 しかし最近はなくなっていた睡眠がこうして行われていることを考えれば、疲れているということはあり得るかもしれない。そういえば習い事の空手も試合前で練習が厳しくなっていると言っていたような気がする。
 そもそも自分を表現することに不器用な彼はいつだって何かを警戒するように顔をしかめている。そんなに常日頃気を張っていては疲れない方が不思議というものだ。
 そんなことをつらつら考えていると、何を思ったのか隼人が額に手を伸ばし、ぐりぐりと眉間をほぐすように揉み始めた。
 さすがにそれは起きるだろう、と春樹は慌ててやめさせる。
 それからそっと様子を窺えば――蛍は不機嫌そうに唸ったものの、しばらくしてまた眠りに落ちていったようだった。
 ここまで本気寝だとは。

 顔を見合わせた二人は何となく笑ってしまう。

「でもなぁ、蛍クンが起きてくれないとオレもつまらないよ」
「少しは我慢してあげなきゃ。これを起こすのはかわいそうだよ? 僕で良ければ少しはお相手してあげるけど」
「ホントかい!? オレ、最近ケードロにハマってるんだよね!」
「えぇえ……思いがけずアクティブかつアグレッシブ……というか二人では無理だよ」
「オレがケーサツやるから春樹クンはドロボーをやればいいよっ」
「それただの追いかけっこだよね」
「為せば成るさ」

 そんな無茶苦茶な。
 どうはぐらかせばいいだろうかと逡巡していると、隣でガタリと物音がした。
 蛍がみじろぎ、少しの間を置いて顔を上げる。
 どうやら隼人の声が大きかったせいもあり結局起こしてしまったらしい。

「杉里くん……ごめん、起こしちゃった?」
「……いや」
「Oh! 蛍クンおはよう! さあケードロやろうか!」
「……は?」
「じゃあ僕と杉里くんがケーサツで、隼人くんがドロボーね?」
「Why!? それ、そこはかとなくリンチ臭がするよ!?」

 春樹の提案に悲鳴を上げる隼人に、状況を飲み込めずいっそう眉間のシワを深める蛍。
 そんな二人を眺めながら、やっぱり杉里くんが起きてくれている方が僕も助かるなぁ、などと春樹はひっそり思ったのだった。


*****ここまで*****


中学生組は、互いに気を遣ってるんだか遣ってないんだかよく分からないですね。
小学生組は正直あまり遣ってないなぁww

ただ、隼人はよく分かりませんが、
春樹や蛍にとっては、他の2人は遠慮なく物を言い合える貴重な友人じゃないですかね。
蛍はそもそも友人少ないし(爆)、春樹は一定の距離を保ちがちですし。


うーん、しかし蛍をちゃんとメインに書いてやりたい……ww
ごめんね蛍くん。
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