過去から未来へコンニチハ

拍手レスは後ほど。ありがとうございます!


そしていつかは倭鏡伝で書きたいなーと思っているブツのメモを投下!
本編になるか番外になるかは分かりません。多分書くとしたら番外かなー?

ちなみに小学生組。
まあ、お暇で少しばかりの興味がある方は続きからどうぞー。*********


 過去、現在、未来。
 いつだってどこだって広がる世界は不安定。


「大樹……か……?」

 友人と学校行事の準備で出かけた先に声を掛けられ、日向大樹はその声の主へ振り返った。
 黒い髪がぴょこぴょことはねた一人の少年。野球帽の下で目が驚きに見開かれている。

「……大樹、だよな?」

 それは確信のこもった声音だったが、一方で「違う」という答えを望んでいるような気まずさも含まれていた。
 それを感じ取ったのであろう友達も困惑気味に二人を見やる。
 瞬く間に取り囲むぎこちない空気。
 それに飲み込まれなかったのは一人だけ。

「え? 誰?」

 ――当事者であろう大樹だけ、周りの空気から蚊帳の外であった。

「え!? だ、誰って……!」

 ショックだったのだろう、少年の肩が跳ね上がる。しかし大樹としては「いきなり言われても」という気持ちが強い。言われてみれば見覚えがあるような、ないような……。
 ふいに前に出たのは背の高い少年、沢田雪斗だった。彼は大樹の幼馴染みだ。

「もしかしてー……恭太? 泉、恭太……?」
「あ、あぁ……」

 少年――泉恭太は本当に小さくうなずいた。うなずいてしまえば帽子で表情は見えない。
 大樹はぽかんとした面持ちのまま懸命に脳を働かせる。雪斗も知っているということは共通の知り合いなのだ。しかし学校の友人ではないだろう。それならさすがに大樹も忘れはしない。
 恭太。泉恭太。きょう……。

「……あああ! 分かった! キョータだ!」
「え、何。大樹、やっぱり知り合いなわけ?」

 大樹とそう背丈の変わらない少年、星山奏一が怪訝そうな表情で尋ねてきた。彼の聞き方には多少のトゲがあり、相手に不信感を持っていることが如実に伝わってくる。
 そしてその態度は明らかに相手に伝わるものであり、恭太もまた分かりやすく顔をしかめた。

「何だよ、お前」
「大樹の友達ですぅー。そっちこそ何さ、ちゃんと名乗りもしないで」
「俺は……!」
「ちょ、ちょっとちょっと! こんなところで喧嘩はしないでよ!」

 慌てて止めに入ったのは今まで離れた位置で見守っていた佐倉椿だった。
 女子に言われたことがよほどバツが悪かったのか、恭太はすぐに視線をそらす。しかし奏一は強気な態度でふんと鼻を鳴らすだけだった。何やらこの二人は相性が悪いらしい。
 ……。
 …………気まずい。
 さすがに大樹でももう分かる。この二人の態度で、この状況。これは気まずい。

「えーと……その、よくオレのこと分かったな!」
「……いや、お前、全然変わってないし」
「んな!? 身長は伸びたぞ!?」
「それだけだろ」
「ぅええ!?」
「むしろ雪斗だって俺のこと分かったのに、お前、俺のこと全然分からないんだもんな」
「いやふつー分かんねーよ! 幼稚園の頃だろ!?」
「転校したのは小三のときだけど……な」
「え? あ、そうだっけ。そっか、うん」

 正直なところ、その辺の記憶は曖昧だった。大樹は誤魔化すように笑ってみせる。つられたように緩く笑った恭太は深く帽子を被り直した。

「……あの、な。俺」

 恭太、と声がした。見ると数人の男子が遠くでこちらに声をかけている。
 一瞬戸惑ったように瞳を揺らした彼は呟くように口を動かした後、そのままその集団の方へ駆けていった。


 *


「何、あれ」

 公園のベンチに座った奏一が仏頂面で呟く。「あれ」が何を指すのかは彼の態度ですぐに分かった。先ほどの「泉恭太」のことだ。
 雪斗はやんわりと苦笑する。

「何、っていうかー……幼稚園が一緒だった子、かなぁ」
「幼稚園、ねー。そんなのよく覚えてるわね。あの様子だと小学校じゃそんなに遊んでたわけじゃないんでしょ?」
「うんー。まあ、ねぇ」
「雪斗もうざい。さっきから曖昧なことばっかりじゃん、はっきりしてよ」

 奏一のきつい物言いに雪斗の口元も少しばかり引きつらざるを得ない。はあ、とそれを隠すようにしてため息をついた。

「あんまり言いたくないんだよねー」
「何でさ」
「ダイちゃんのこともあるしー」
「だから、何が」

 分かりやすいほどに苛立ちが強まっている。それを横目で見た椿が困ったように首を傾げた。

「無理に言う必要はないんじゃない? そりゃ気になるけど、誰だって言いたくないことの一つや二つはあるでしょ?」
「佐倉さんは甘いね。そもそもさっきの大樹、見た? 『誰?』だよ? 忘れちゃう程度の奴ってことでしょ、言っても問題ないじゃん」
「あいつを判断基準にするのは難しいと思うけど……」
「あははー」

 もっともな椿のツッコミに思わず笑う。しかしすかさず奏一に睨まれ、雪斗はそのまま眉を下げた。

「なんていえばいいのかなー。……えーと。僕とダイちゃんは同じ幼稚園だったんだけど~」

 それは知っているのだろう。二人はあっさりとうなずいた。うん、と雪斗も小さく呟く。
 何といえば分かりやすいだろうか。雪斗はどこかぼんやりとした心地で記憶の奥底を掘り返す。
 幼いながらも不思議と鮮明なあの頃の記憶。忘れられない、記憶。

「恭太はー……あの幼稚園でダイちゃんと一番の仲良しでー……」

 一呼吸。

「ダイちゃんを真っ先にウソツキ呼ばわりした子、かなぁ」



***********



――と、まあ、大樹の過去にも決着をつけたいなぁと考えています。
まだ未定なんですけれども。


ちなみにこの間、大樹はトイレに行ってます。
トイレから出た後に猫を発見して「ネコー!」ってなってます。アホな。

大「ネコー!」
猫「おいこら、おまえ、手ぇちゃんと洗ったか」
大「洗った洗った! ハンカチもあるぜー! あのな、春兄がちゃんとアイロンかけてんの!」
猫「なんと」
大「これだぜー」
猫「この爽やかなかおりは……」

猫「ボー●ド……!」


アホな。

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