暇なわけじゃないのだけれど

今日の記事3つめ!
またメモ!

どうしようもなく中途半端ですが、まあ、メモなのでおkってことで!


 俺は、うそつき。うそつき狼。
 いつでもどこでも誰にでも、繰り返すは嘘ばかり。
 孤高で天下の嫌われ者。


 腹が、空いた。
 男はぼんやりとそんなことを思う。ここ数日はマトモなものを食べていない。その分かりきった事実を改めて警告するかのように腹の虫がやかましくも喚き立てる。だるい。

「あー……」
「なあなあ」

 ……。
 ふと眼を開けると赤いフードを被った子供がこっちを覗き見ていた。
 馴れ馴れしさと、幼さと。
 そんな違和感だらけの声音にぴくりと眉が跳ね上がる。

「何だガキー?」
「ガキぃ!?」
「うぃ。耳に痛いから叫ばんでくれよ。てかこんなところに何だガキー?」
「なんっ、な……っ」

 面倒くささを隠しもせずに上半身を起こす。軽く目眩がしたけれど気にすることはなかった。慣れてしまえばどうってこともない。

 木漏れ日に眼を細め、改めて相手を見る。
 男にとって、ガキと言われて顔を赤くしている子供はどう足掻いたところで「ガキ」でしかなかった。
 フードを被っているのは多くの枝葉から顔や頭を保護するためだろうか。転んだのか服や顔がところどころ薄汚れている。
 この森は確かに少しばかり険しい。この小さな子供がこの森を彷徨っていたのならば必然的な結果だ。
 ――大方、迷子といったところか。男はそう見当をつける。

「おにーさんは忙しいんよ」
「寝てたくせに?」
「あっひゃっひゃ。寝るのが俺っちの仕事なのよ」
「ぅええ? そんなの聞いたことないぜ」
「あひゃひゃひゃ」

 高らかに笑えば、子供の目にはますます不審の色が強くなる。
 気の弱い子供ならばこの時点で恐れをなして逃げていくのだが、よりにもよって、目の前の子供はさらに距離を縮めてきた。

「てかさ、聞きたいことあるんだけど!」
「ふぅん、聞きたいことねえー? 俺っちに答えられることなら、まあ、答えてやってもいいけどさ」
「あのなあのな、春兄見てねえ?」
「はるにい?」
「おう! オレの兄ちゃん!」
「あひゃひゃ、やっぱ迷子かガキ!」
「ち……ちげーよ! 春兄がはぐれたの! だからオレが探してんの!」
「あっひゃっひゃっひゃ!」
「笑うなぁー!?」

 ぴたりと。
 唐突に、そして突然に。男は全ての動きを止めた。
 喚いた子供の目を真っ直ぐにとらえ、にたりと、どこまでも深く醜く口元を歪める。
 子供が肩を強張らせたのを見て――

「喰ったよ」

 ただ一言、残酷な言葉を告げた。

「…………え……?」

「あひゃひゃひゃひゃ! 喰ったよ? お前の兄ちゃん、俺っちが喰っちゃったよ? あひゃひゃ! だから探しても無駄無駄! 残念! 無念! 失念! あひゃ! ひゃひゃひゃ!」
「な……に、言ってんだよお前……?」
「んー? 日本語分からなかったかなガキぃ? 勉強サボっちゃ駄目ですよー? あひゃひゃ! ふは!」

 止まらない。止まらない。次から次へと笑いが出ては弾けていく。
 男は棒立ちになったままの子供の肩に手をかける。反射的に子供が一歩後退ろうとしたのを力で強引に押し留めた。
 クツクツクツ。溢れる笑いを無理に堪え、男は囁く。

「――なんなら、お前も喰ってやるよ?」
「……!?」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」

 空気を割らんばかりの笑い声。
 あひゃ、ひゃひゃ、ひゃひゃひゃひゃひゃ!!!

「て……めぇ……っ!」


「――大樹?」

 子供の拳に力が込められた瞬間、ふいに第三者の声が割り込んだ。
 男は開けていた大口のままそちらに眼を向ける。子供もまた握り拳のままぎこちなく首を回す。
 そこには一人の少年が立っていた。走り回ったのか額にうっすらと汗を浮かべ、不機嫌そうに眉を寄せている。

「こんなところにいた! 探しただろ、もう!」
「はる……にい?」
「全くもう……ちゃんと前見て歩けって言ったろ?」

 少年は呆然とする子供に文句を並べ立てながら歩み寄ってくる。そこで男の存在に気付いた彼はわずかに目を丸くした。男の全身を上から下まで見、困ったように首を傾げてみせる。

「えぇと……どちらさまでしょうか」

 男は、答えない。

「春兄……」
「? 大樹、この人に保護でもしてもらってたの? ちゃんとお礼言った?」
「だっ、でも、だって! 春兄何で……!」
「いや、何でって何が……?」

「あひゃひゃひゃひゃ!!」

 黙っていた男がふいに笑いを爆発させた。二人は驚きに身を硬直させる。男は構わない。笑う笑う笑う。

「え、な、何……っ」
「あっひゃっひゃっひゃ! 嘘、嘘。嘘だよガキ!」
「うそ……?」
「うぃうぃ。お前の兄ちゃん喰ったってのは真っ赤なウ・ソ!」
「んな!?」
「そもそも俺っち、お前の兄ちゃん知らないし。知らないのに喰ったかどうかなんて自分でも分かるわけないじゃん? あひゃひゃ!」

 そう、考えてみれば簡単なこと。
 子供は兄の特徴など何一つ言っていない。話から分かることといえば「春兄」という呼び名が精々。それでこの子供の兄を特定するとなれば、よほど兄弟が似ているか、名札でもあるか――そうでなければなかなか困難なことである。
 それにも関わらず男は「喰った」とただ告げた。相手の特徴を確認するわけでもなく、ただ端的に「喰った」と。
 それは、ただの嘘だから。

「本気にしたかガキ! あひゃひゃ! ウケる! マジウケ、バカウケ! あひゃひゃ!」
「……!」

 事情のつかめない少年は困惑し、ただ男と子供を交互に見つめる。
 それでも何か感じるものはあったのだろう。男を見つめる瞳には少しばかりの嫌悪に近い色が混じっていた。

「……すいません。僕たち、先を急いでいるので……」
「あひゃひゃ! どこに行くのかな? そっちは行き止まりだよん?」
「え?」
「時間食ってもいいなら別に俺っちは止めないけど? でももうすぐ日が落ちちゃうしなー? こんな森の中に子供が二人は危険なんじゃないかと俺っちは分析するわけ! どうでもいいけどな! ふは!」
「……それも嘘、ですか?」
「あひゃひゃひゃひゃ!!!」
「何がおかしいんだよっ!」
「何もかもさ! いいねいいね、俺っち楽しい! あひゃ!」



***********


自分が何を書きたいのかよく分からなくなってきましたw
でも自分には珍しいキャラを書けたような気がします。クレイジーっていうんですかね。

最終的には

「あっひゃっひゃっひゃ! また騙されてやんの!(`▽´)ノシ」
「うぜえ…(廿廿;)」

ってなると思います。(何だそれ)
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